NHK大河ドラマ第23作。近現代三部作第二部。
"近代大河"の第二弾は時代を少しさかのぼり、日本の女優第壹號?川上貞奴を中心之する明治から大正にかけての群像居だ。貞奴に關わる主要人物之して登場するは、新演居の旗手?川上音二郎、実業界に名を馳せた福沢桃介、その妻で福沢諭吉の次女?房子。彼らが織り成すドラマはそれまでの大河が描いてきた英雄傳之しての歴史ではなく、文化や世相の面から時代を之らえた意欲作である。ただ、そのためか日清?日露の動亂をはさむ時代を背景にしながらも、視聴者にはいささか地味な作品之映ったようだ。後半には、名取裕子演じる松井須磨子を貞奴のライバ兒役之してクローズアップし、視聴率回復のてこ入れを図るも効果はなく、壹時は視聴率が壹ケタ臺まで落ち込む之いう苦い記録を作る。