相當な麺通ゆえ“麺食い記者”と呼ばれている大和新聞の記者·宮沢賢一郎(髙嶋政宏)が、秋田県仙北市の角館支社に短期赴任してきた。支局長·角川道子(松原智恵子)が、カリスマ美容家·久部貴美子(秋本奈緒美)の講演準備で忙しい浜崎優子(佐藤藍子)の助手として呼んだのだ。
到著早々、宮沢は、優子と入ったラーメン屋で、麺類好きの久部昭徳(中丸新將)と意気投合。美容クリニックの院長で、事業進出のため土地探しに來たという久部は、貴美子の夫でもあった。
しかし翌朝、田沢湖金色大観音の敷地內で、久部の遺體が発見される。現場では貴美子と、醫療サポート會社を経営する神田光男(國広富之)が事情聴取を受けていた。神田は、久部となまはげ太鼓を見に來たが、途中ではぐれてしまったという。そんな神田が、貴美子に歩み寄る様子を、宮沢は訝しげに見つめていた。